プレミアム・シガーを保管するにあたって、最も重要なのは、
湿度70%~72%前後の状態で保存する
という点です。
この点に留意せず放置し、乾燥してしまったプレミアム・シガーは、本来の味わいが損なわれてしまいます。
一度乾燥してしまったシガーを再度加湿しても、本来の味わいに戻るというものでもありませんから、気をつけて扱いましょう。
また、温度は摂氏17度~21度といったあたりで保管するのが理想です。これに関しては、湿度ほど厳密になる必要はありませんが、極端に高い温度や、凍ってしまうような環境での保管は避けるべきでしょう。
適温・適度な湿度で保管する事で、葉巻は更に熟成され、その旨みが増すとも言われています。ご参考までに。
シガーを始めたばかりで、ヒュミドール(後述)を購入するというのは現実的ではないかもしれません。
そこで、最低限用意する物としてお勧めするのが、加湿器(保湿器)と、保管用の密閉された容器、そして湿度計の3点です。
加湿器は、水を注いでおいて保管する容器の中に入れておく事で適度な水分が揮発されます。
これは定期的に水を補充する事で、半永久的に機能します。 シガー専用の物で、500円位からお取り扱いしています。
容器は、理想を言えば木できた物が良いのですが、密閉できる木製の容器というとなかなか見つからないので、家庭用のタッパーなどでも良いでしょう。 ただし、タッパーは密閉度が高すぎるので必要以上に湿度が上がってしまいます。 結露などによってシガーが濡れてしまわないよう注意しましょう。
実際には上記2点でも短期間の保管であればこと足りるのですが、いざ保管しているとどうしても「いまの状況で大丈夫か・・・?」と気になってしまうものです。
そこで念のため、湿度計も用意しておきましょう。これも600円~1200円前後の物があります。
シガーを本格的に楽しむようになったら、専用のヒュミドールを容易する事をおすすめします。
ヒュミドールは、適度な密閉度を保ちながらも、内面は木製(主にスパニッシュシダー)で作られているので、結露ができるという事はほとんどありません。
また、ヒュミドールのサイズに合った加湿器と湿度計がセットになっている物が多いので、管理面でも安心です。
定期的に加湿器に水分を補充する事で、適切な保管ができます。
小さめの物なら10,000円~、50本以上入る本格的なものでも30,000円~からお取り扱いしています。
シガーを本格的に楽しむ様になると、ちょっとした食事や、外出時などにもシガーを持っていきたくなるかもしれません。 そういった時の為に、1本~5本前後持ち運ぶために作られたシガー・チューブ、シガー・ケースと呼ばれるものがあります。
これらは密閉度もさる事ながら、鞄やポケットの中でシガーが傷まないように・・・という目的も果してくれます。
簡単なアルミ製のシガー・チューブにはいった状態で販売されているシガーも多くあり、これらのチューブを再利用するのも良いでしょう。
また、長期間の旅行などには、トラベル・ヒュミドールと呼ばれる、携帯できるサイズの小型のヒュミドールもおすすめです。
お気に入りのシガーと共にすごす旅路は、より素晴らしいものになるのではないでしょうか。
厳密を期すのであれば、ヒュミドール内の加湿器に使用する水は、蒸留水・精製水を使用した方がよいでしょう。(一般の薬局などで販売されています。)
2006/08/26 | Comments (0) | ツイート