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深代喫煙具製作所 訪問記その1

photo_00.jpg3月某日 深代製作所

2012年3月某日

東京駅から新幹線に揺られる事1時間程、3月半ばながら雪のちらつく昼下がり。
群馬県利根郡、みなかみ町にある深代喫煙具製作所さんへ、kagayaスタッフ数名でお邪魔して参りました。

深代喫煙具製作所さんは、パイプを中心としたブライヤー製品の加工・販売を行っている、国内有数の工場であり、私たちkagayaとは今やきってもきれないご縁のある製作所さんのひとつです。

(その名からも判るとおり、喫煙具専門店kagayaの現在の母体である株式会社フカシロと所縁のある製作所さんです)

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この日お邪魔した目的は二点。
ひとつは、普段お取扱いするブライヤーのパイプについての知識をより深め、そして皆様にもより詳しく知っていただこうという点。
そしてもうひとつは、皆様のご愛顧により、本年(2012年現在)を以って50周年を迎える私たちkagayaの特別感謝企画の下準備とそのご相談です。

同日はお忙しい中、昼下がりから夕刻まで、時折作業工程をご説明いただきながら工場の一通りを拝見させていただきましたので、まず今回は、深代喫煙具製作所さんで作られるパイプ、およびブライヤー製品について写真と動画を交えてご紹介させていただきます。

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パイプ素材、ブライヤーの保管庫

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まず最初にご案内いただいたのは。素材となるブライヤーの原木を保管する倉庫。
2階建ての別館まるまるが原木保管庫になっていました。

写真をご覧いただくと分かるように、ものすごい量の原木が保管されています。
国内でご活躍されている、ハンドメイド・パイプ作家の作家さんの中にも、時折、材料調達にいらっしゃる方がおられるそうです。

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供給や品質が不安定な場合もあるので、毎年冬頃にオーダーしたものが夏頃に入荷というサイクルで、現在はその殆どをイタリアから輸入しているそうです。
※数年前までは、主にギリシャからの輸入が中心だったそうですが、こちらも供給・品質面の問題でイタリアにシフトしているとの事です。

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続いて、いよいよ工場の中へご案内いただき、一般にマシンメイド・パイプとよばれる、製作型を使ったパイプの製造工程を拝見いたしましたので、以下に当日行われていた作業を写真と動画でご紹介いたします。

マシンメイド・パイプの製造工程

photo_06.jpg木片から
削りだし迄の工程

一般にマシンメイド・パイプと呼ばれる物でも全てがフルオートで完成する訳では無く、エボーションと呼ばれる一定の規格サイズにカットされたブライヤー材から、様々な機械加工と手作業の工程を経てパイプが出来上がります。


続いてダボ穴と煙道を空ける工程

photo_07.jpgダボ穴をあけた状態

photo_08.jpg煙道をあける工程


輪郭が削りだされ煙道が空けられたパイプへ、マウスピースの原型を取り付け、その表面をヤスリがけしていきます。手作業の他、サンドペーパー(紙やすり)が取り付けられた機械で表面を磨き上げられていきます。

シェイプの荒削りが終わり、道具としての機能が備わったボウルは、マウスピースを取り付け、仕上げの工程へ進みます。サンドペーパー(紙やすり)が取り付けられた機械で、粗いヤスリから細かなヤスリへと順を追って表面を滑らかに仕上げていきます。

このペーパーでの磨き作業の途中で、スムース仕上げ、またはサンドブラスト加工へとパイプのランクが大まかに分類されます。

続いては、バフとよばれる布が回転する機械で表面を研磨していきます。


photo_11.jpg完成したパイプがこちら

動画中でも少しお話いただいていますが、ブライヤー材は生育の段階で砂を噛んだりして成長するため、加工の途中で表面にキズが現れることも多く、原木の木取りから仕上げ工程を経て完成したパイプの中で、無修正の逸品ができる確率は3%前後だそうです。

残りの大多数のパイプは、木目やキズの大小によりランクが分けられ、仕上げる色に合わせた修正が加えられています。

修正されたパイプは、再び細かなサンドペーパーで磨かれた後、染料が塗られてバフ磨きが行われます。


ナチュラル仕上げのパイプは、染料を使わずオイルやワックスでツヤを出して完成となります。

photo_09.jpg染料を塗った直後

※動画は塗装の例をダミーのパイプ素材で見せていただきました。


まだ続きます!次回予告

photo_10.jpgこうご期待!

深代喫煙具製作所さんでは今回ご紹介したパイプの他にも、ブライヤー製シガレットホルダー「ベルポップ」を始めとして様々なブライヤー製品を製造されています。

次回は、撮影させていただいた、それらの製品写真の掲載のほか、今回ご紹介出来なかった貴重な写真の数々。

更には、冒頭にも記載させていただいた、もうひとつの大きな目的。
kagaya50周年に際しての、オリジナル・スペシャルパイプ製造企画についてのご紹介させていただきます。

お楽しみください!


2012/04/29 | Comments (0) |

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