キューバ・シガーの収められている箱の裏には、必ず「Habanos S.A.」という表記がなされています。
S.A.はSociedad Anonima(スペイン語で株式会社)の略語ですので、現在(※1)の正規流通品=キューバ産業葉巻株式会社の製品である、という証明という事になります。
※1
1994年にHabanos S.A.設立される以前は、キューバ革命の後タバコ産業が国営化されていく過渡期である1962年にCubatabaco公社が設立され、国内外のタバコ製品の流通を管理していました。
また、2000年にはTavaCubaというホールディング会社が生まれ、原料生産、シガレット/葉巻の製造、販売流通にかかわる各企業がこれに帰属するようになりました。
1999年にはこのHabanos S.Aの株式の50%をフランス/スペイングループのAltadis社が取得しています。
以後、より効率化し管理された体制で安定供給されるようになり、キューバの葉巻輸出数量は2001の時点で1億5千万本を超えるにいたりました。
25本入りのボックスで換算すると6百万箱にも上ります。
Habanos S.A.がキューバ葉巻きを輸出するにあたっては、通常1国1社を基本としていますが、
日本の場合は、香港のパシフィック・シガー・カンパニー(※2)から輸入代理としてインターコンチネンタル商事に入荷、その販売代理店として、(株)シガークラブ、および(株)フカシロが営業をしています。
※2
日本の他、香港、シンガポール、フィリピン、マレーシア、オーストラリア、ニュー時ランド、インドネシア、フィジー、ブルネイ、パプアニューギニア、スリランカ、バングラディッシュ、タイ、カンボジア、韓国、台湾、ベトナムといった、極東地域を管理しています。
木箱に入ったキューバ・シガーの裏には、左の写真のような表記がされています。
位置関係や多少の違いはあるものの、大まかには下記のようになっています。
そのほかに、代理店や販売店のチェック印や製造段階での手書きの書き込みなども入っている事があります。
普段中々見ない、シガーの箱の裏。
もしかしたら近年中にバーコードなどに取って代わってしまう日がくるのかもしれません(?)が、ちょっとした知識として覚えておくと、面白いかもしれません。
※kagayaでは、製造年や工場の指名買いなどは一切承っておりません。予めご了承ください。
Kagaya K.Y
2008/10/26 | Comments (0) | ツイート